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PR活動におけるメディア戦略とは?単発露出で終わらせない“情報設計”の考え方

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多くの企業様は自社の魅力的な商品やサービスを、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えているでしょう。しかし、ただ闇雲に情報を発信するだけでは、情報過多の現代において誰の目にもとどまらずに埋もれてしまいます。限られた予算とリソースの中で最大限の成果を上げるために必要なのが、PR視点に基づいた「メディア戦略」です。これは単に広告枠を買うことや、プレスリリースを配信することだけを指すのではありません。

この記事では、広報・PR担当者が知っておくべきメディアの捉え方から、SNSやオウンドメディアを含めた具体的な連携ステップまでを解説します。読み終わる頃には、自社の情報をどのように社会へ届けるべきか、道筋が見えてくるはずです。

PR活動におけるメディア戦略とは?

メディア戦略という言葉を聞くと、テレビCMや新聞広告の出稿計画をイメージされるかもしれません。しかし、PR(パブリック・リレーションズ)の文脈におけるメディア戦略は少し意味合いが異なります。

PRにおけるメディア戦略の本質は、企業が社会と良好な関係を築くために、どのような経路で情報を流通させるかを設計することにあります。ここでは、その基本的な考え方について解説します。

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「誰が・どこで・どう語るか」を設計すること

PR活動で大切なのは、「誰が」「どこで」「どう語るか」という3つの要素の戦略的な設計です。まず「誰が」とは、情報の発信主体を指します。自社が直接語るのか、第三者であるメディアに語ってもらうのか、あるいは影響力のある専門家やインフルエンサーを通じて語るのか。発信者が変わるだけで、情報の信頼性や受け取られ方は大きく変わります。

次に「どこで」とは、メディアの選び方です。テレビや新聞といったマスメディア、WebメディアやSNS、業界専門誌、口コミサイトなど、ターゲットが日常的に触れている場所を見極め、最適なメディアを選びましょう。今の時代は情報の接点が多様化しているため、複数のメディアを組み合わせたアプローチが求められます。

そして「どう語るか」とは、メッセージの切り口や表現方法です。商品の機能を説明するのか、社会課題との関連性を打ち出すのか、ストーリーで感情に訴えるのかターゲットの関心や文脈に合わせて、響くメッセージを設計していきます。

これら3つの要素を統合的に設計し、「情報の流れ」全体をディレクションすることが、今のメディア戦略に求められる要素なのです。

広告と異なるPR効果による情報の優位性

広告とPRの本質的な違いは、情報が生活者に届くまでの経路にあります。広告は「魅力的なクリエイティブ(広告素材)を作り、届けたいユーザーがいるさまざまなメディアに広告を打ち、露出する手法」であり、企業が直接語りかける情報です。一方、PRによるメディア露出は「第三者から、信頼されて広がる情報」として、メディアというフィルターを経由して客観的な評価とともに届けられます。

メディア戦略において核となるのは、この「第三者視点」をいかに獲得するかという点です。生活者は企業から直接的に伝えられる情報には慎重な姿勢を示しますが、ニュース番組での紹介や信頼するインフルエンサーの投稿であれば、自然と受け入れやすくなります。メディア戦略を構築する際は、メディア側が自ら取り上げたくなるような社会性やニュース性のある切り口を設計しましょう。メディアを単なる情報発信の場として見るのではなく、社会へ価値ある情報を届けるための協力者としてとらえる姿勢が求められます。

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単発露出にとどめず検索・SNS・指名へ波及させる

現代のPR活動では、1回メディアに取り上げられることをゴールにするのではなく、その後に検索やSNS、指名へと広がっていく流れを意識しましょう。露出をきっかけに情報がさまざまな場所で触れられることで、少しずつ価値が積み重なっていきます。

たとえば、Webメディアで紹介された記事がSNSで話題化されると、認知が広がり検索行動に繋がる可能性が高まることがあります。また、テレビやニュースで触れられた内容をオウンドメディア(企業所有のメディア)で詳しく紹介し、検索からの流入を受け止めることで、関心から指名検索に繋げられるケースも見られます。

PRはひとつの露出だけを見るものではありません。検索行動やSNSでの反応、指名での接点までを含めた一連の流れとして考えていきましょう。それぞれのメディアの役割や順番を意識しながら露出を広げていくことで、PRは一時的な話題づくりにとどまらず、長く効果的な取り組みになっていきます。

なぜ多くの企業のメディア戦略は失敗するのか?

「とにかくメディアに取り上げてもらいたい」と考えてプレスリリースを出し続けていても、期待したほど事業の成果に繋がらないことは少なくありません。メディア戦略をうまく進めるには、露出そのものを目的にするのではなく、その露出が事業にどんな影響をもたらしたいのかを考えたうえで、逆算して設計していく必要があります。

よくある失敗①:リリースを打って終わり

よくあるケースとして、プレスリリース配信サービスを使って情報を発信し、メディア戦略が完了したと考えてしまうことがあります。たとえ記事になったとしても、「掲載されました」という報告だけで終わってしまうのは少しもったいないかもしれません。掲載実績を自社サイトで紹介したり、営業資料に活用したりすることで、記事の価値はさらに広がります。

よくある失敗②:SNSとPRが分断されている

現代のメディア環境では、マスメディアとSNSは密接に繋がっていますが、企業側では広報とSNS運用が分断されているケースも少なくありません。役割が縦割りになっていると、本来得られるはずの相乗効果を活かしきれなくなってしまいます。

たとえば、メディアで記事化された情報をSNSで適切に拡散できなければ、話題が広がる機会を逃してしまいます。SNSは拡散の場であると同時に、世の中の反応を知る重要な情報源です。

よくある失敗③:経営視点のKPIがなく評価されない

メディア戦略が社内で評価されにくい理由のひとつは、成果が経営層に伝わる指標で示されていない点にあります。掲載数や広告換算額といったKPIは、売上や利益との関係が見えにくく、経営判断に結びつきにくいのが実情です。結果、PR活動は投資ではなくコストとして扱われがちになります。これらを改善するには、指名検索数の増加や採用応募数、商談への影響など、経営課題と直結する指標をKPIに組み込む必要があるのです。成果を数字で示せてこそ、メディア戦略は経営にとって価値ある取り組みとして評価されるようになります。

メディア戦略を考える前に整理すべき3つの視点

具体的なメディア選定に入る前にまず整理しておきたいのが、メディア戦略の土台となる3つの視点です。「誰に何を伝えたいのか」「どんな課題を解決し、どこをゴールとするのか」「今あるリソースをどう活かすのか」という点です。

これらが曖昧なままでは、たとえ多くの露出を獲得できたとしても、事業の成果に繋がりにくくなってしまいます。ここでは、メディア戦略を立てる前に押さえておきたい3つの視点について、順を追って解説します。

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誰に・何を・なぜ伝えるのか

メディア戦略で整理すべき「誰に・何を・なぜ伝えるのか」は、ブランドや事業のフェーズによって変わります。同じ商品やサービスでも、置かれている状況によって適切なターゲットやメッセージは異なります。

立ち上げ期は認知を広げることが中心となり、事業の存在や提供価値をシンプルに伝えることが重要です。成長期では、比較検討層に向けて強みや違いを明確にし、選ばれる理由を伝えていきます。成熟期では、既存顧客やステークホルダー(利害関係者)との関係性を深めるため、ブランドの姿勢や価値観の発信が求められます。

フェーズに応じて伝える相手や目的を整理することで、メディアでの発信に一貫性が生まれ、戦略的なPR活動に繋がります。(以下の表は一例です)

事業フェーズ 誰に 何を伝えるか なぜ伝えるか
立ち上げ期 潜在顧客・市場全体 事業やサービスの存在
提供価値
認知を獲得し、理解してもらうため
成長期 関心層・比較検討層 強み
差別化ポイント
実績
選ばれる理由を明確にするため
成熟期 既存顧客・ステークホルダー ブランドの姿勢
価値観
社会的意義
指名・信頼・関係性を深めるため

PRのゴールは「信頼」と「行動」

PR活動のゴールは、単に情報を広く届けることではなく「信頼を獲得すること」と「次の行動を生み出すこと(もっと話しが聞きたい、詳細な情報を知りたい等)」にあります。メディア戦略を通じてどのような経営課題を解決したいのかを明確にし、ゴールとなる指標を設定しておくのがおすすめです。ここが曖昧なままでは、施策の成果を判断できず、活動が形骸化してしまいます。

たとえば、認知拡大を目的とする場合は、WebメディアやSNSを活用して多くの人に情報を届けることが重要になります。一方で、ブランドへの信頼を高めたいのであれば、新聞や専門誌などでの露出が有効です。また、採用強化を目指す場合には、社員の声や企業文化を伝えるコンテンツが、応募という行動に繋がりやすくなります。

PRで何を実現したいのかによって、選ぶべきメディアや発信内容は大きく変わります。信頼をどう築き、どんな行動に繋げたいのかを社内で共有しておくことが、ブレのないPR戦略を進めるための土台になります。

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今あるリソース(人・予算・メディア)をどう活かすか

メディア戦略を考えるうえで、「人手や予算が足りない」と感じる企業は少なくありません。まずは、自社が持つリソースを「人・予算・メディア」の観点で整理し、それぞれをどう組み合わせて活かすかを考えましょう。

たとえば人的リソースが限られている場合は、戦略設計やメディア対応など専門性の高い部分を外部に任せ、社内は情報提供や素材準備に注力するという役割分担が有効です。また、広告費の一部をPRに振り分けたり、オウンドメディアやSNSを活用したりすることで、限られた予算でも継続的な発信が可能になります。今あるリソースを無理なく組み合わせ、最適な形で活用することが、成果に繋がるメディア戦略のポイントです。

効果的なメディア戦略には、単なる露出獲得ではなく、届ける相手や文脈を見極めた設計が重要です。本サービスでは、メディア特性や社会動向を踏まえ、最適な切り口と発信手法を構築します。ブランドや企業の意図を的確に伝え、信頼と認知を広げていくためのメディア戦略を支援します。

メディア « サービス

PRにおける「3つのメディア」の正しい使い分け

PR活動において活用できるメディアは、大きく分けて「マスメディア」「ソーシャルメディア(SNS)」「オウンドメディア」の3つがあります。マーケティング用語でトリプルメディアとも呼ばれ、PR視点ではそれぞれの「情報の伝わり方」と「役割」に着目して活用します。それぞれのメディア特性を理解し、自社の目的に合わせて適切に使い分けましょう。

マスメディア::社会的な信頼を醸成する

テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどのマスメディアは、今もなお大きな影響力と高い信頼性を備えています。こうした媒体で取り上げられることは、多くの方にとって「信頼できる企業」という安心感に繋がりやすいでしょう。

マスメディアを活用する主な狙いは、短い期間で認知を大きく広げること、そして社会的な信用を高めることにあります。たとえばBtoB企業であれば経済に強い新聞をはじめとする業界紙、BtoC企業であればテレビの情報番組などが、効果的な接点になり得ます。

一方で、マスメディアは公共性の高い存在であるため、いわゆる“宣伝色”が強い内容は好まれにくい傾向があります。社会課題の解決に繋がる視点や、世の中のトレンドとの関わりなど、公益性のある文脈の中で情報をわかりやすく整理し、伝わりやすい形に整える工夫が大切です。

SNS・WEBメディア:共感と拡散をつくる

SNSは、ユーザー同士の「共感」や「いいね」といった気持ちの連鎖によって情報が広がっていくメディアです。企業が一方的に伝える場というよりも、ユーザーとの会話ややり取りが生まれやすいインタラクティブな点が、大きな魅力と言えます。

SNSを活用する主な目的は、ブランドや企業への親しみを育てることと、情報をより多くの人に届けることです。マスメディアのような権威性は必ずしもありませんが、その分ユーザーとの距離が近く、温度感のあるコミュニケーションが可能です。ファンづくりや日々のエンゲージメント向上に向いています。

またPR担当者にとってSNSは、単なる「拡散のための手段」にとどまらず、「世の中の空気感をつかむためのリサーチの場」としても役立ちます。いま何が注目され、どのように語られているのかをこまめに把握し、その流れに自然な形で自社の話題を重ねていくことで、より大きな反響に繋がりやすくなります。

オウンドメディア:深い理解と検討を深める

自社サイト・ブログ・メールマガジン・広報誌などのオウンドメディアは、企業自身が内容を企画・編集し、届けたい情報を自分たちの言葉で発信できる場です。マスメディアやSNSだけでは伝えきれない詳しい情報はもちろん、企業の想いや取り組みの背景にあるストーリーまで、丁寧に深掘りして伝えられます。

オウンドメディアの大切な役割は、関心を持ってくれた人の「受け皿」となり、理解をより深めてもらいながら、少しずつファンになってもらうことです。ほかのメディアで興味を持った人が検索して訪れてくれたときに、期待に応えられる内容が十分に整っていないと、せっかくの良い機会を逃してしまうことにも繋がります。

さらに、オウンドメディアで発信した記事やコンテンツは、時間とともに積み重なっていく資産になります。長く読まれ続ける質の高いコンテンツを蓄えていくことで、長期的に安定した顧客動員や、ブランドへの信頼感・好印象の形成にも役立っていきます。

「3つのメディア」のどれかひとつだけでは戦略は完結しないことに注意

テレビ・SNS・オウンドメディアといった3つのメディアは、それぞれ担う役割が異なるため、どれか一つだけでメディア戦略が完結するケースは多くありません。大切なのは、各メディアの強みを活かしながら連動させ、無理のない「情報の流れ」をあらかじめ設計しておくことです。

たとえば、マスメディアで大きく注目を集めたとしても、受け皿となるオウンドメディアに十分な情報が用意されていなければ、興味が深まる前のファネルで離脱してしまう可能性があります。反対に、オウンドメディアで質の高い発信を積み重ねていても、SNSでの拡散や第三者メディアからの後押しがなければ、そもそも多くの人の目に触れにくいこともあります。

現在の消費者は、複数のメディアを行き来しながら情報を見比べ、納得したうえで判断する傾向が強いと考えられます。だからこそ、各メディアを個別に運用するのではなく、「認知」から「理解・共感」、そして「行動」へと自然に繋がる一本の導線として組み立てていくことが、成果を最大化するポイントになります。

成果に繋がるメディア戦略の設計ステップ

各メディアの特性を理解したところで、それらを組み合わせて情報を広げていく具体的なステップについて解説します。バラバラに情報を出すのではなく、ストーリー性を持って連携させることが成功の秘訣です。

ステップ1:記者・読者が“扱いたくなる”切り口を開発する

メディア戦略の最初のステップは、記者や読者が「取り上げたい」「誰かに伝えたい」と感じる切り口を考えることです。ただ情報を発信するのではなく、ニュースとして扱われる理由を意識してトピックを設計する必要があります。

新商品の発表だけでは弱い場合でも、開発の背景にあるストーリーや社会的な文脈、独自の調査データなどを掛け合わせることで、ニュース性は高まります。そのうえで、「どのメディアなら関心を持ちそうか」「どんな読者に届くか」を想定し、切り口を磨いていきます。自社の伝えたい内容をそのまま出すのではなく、世の中の関心やメディアの特性と結びつけて再構成することが、記者・読者の心を動かす切り口づくりのポイントです。

ステップ2:メディアごとに伝え方を変換する

同じ情報であっても、メディアごとに伝え方や切り口を変えていきましょう。ニュースの中身は同じでも、メディアによって重視するポイントや文脈は異なるため、ひとつの表現をそのまま使い回すのは効果的とは言えません。

たとえば、テレビでは映像としての分かりやすさや臨場感が重視される一方、新聞やビジネス系メディアでは業界への影響や社会的な意味合いが求められます。SNSでは、共感や驚きといった感情を引き出す要素が、拡散のきっかけになります。それぞれのメディアが「どんな読者に、何を伝えようとしているのか」を想像し、その目的に合った切り口や素材を用意しましょう。

ステップ3:露出後の情報“波及導線”を設計する

メディア露出を単発で終わらせず、その後の検索・SNS・営業活動へと繋げる導線を設計しましょう。露出をきっかけに情報が回遊し、関心が段階的に深まっていく状態をつくることが狙いです。

たとえば、メディアで取り上げられた内容をオウンドメディアで詳しく解説し、検索してきたユーザーの受け皿を用意します。同時に、掲載記事や関連情報をSNSで発信することで、話題を広げるとともに継続的な接触機会を生み出します。信頼性の高い掲載実績は営業資料や提案資料に活用することで、商談の後押しにも繋がります。

露出後の情報を検索・SNS・営業の各接点へと繋げていくことで、PRは一時的な話題づくりにとどまらず、事業成果に結びつくブランドコミュニケーションへと発展していきます。

メディア戦略のKPIは「掲載本数」で終わらせない

メディア戦略でよくあるのが、「掲載本数」や「広告換算額」だけを成果指標にしてしまうことです。活動量を把握するには便利ですが、事業成長への貢献を測る指標としては十分ではありません。どれだけ多く掲載されても、ターゲットに届き、行動に繋がらなければ意味は薄いのです。

PRで見るべき本当の指標

PRの成果を測るうえで注目すべきなのが、「指名検索数」の変化です。記事をきっかけに社名やサービス名を検索する行動は、関心と信頼が高まったサインといえます。

あわせて、問い合わせ前にどのメディアに接触していたかを把握しましょう。ラストクリックだけでなく、関心を喚起した記事を知ることで、本当に影響力のある媒体が見えてきます。さらに、商談時に記事が話題に上がったかといった定性的な効果も、信頼形成を測る指標になります。

「メディアに出たのに売上に繋がらない」企業の共通点

露出は獲得できているのに成果が出ない企業の多くは、露出後の導線設計が不十分な可能性があります。記事を読んだユーザーがサイトを訪れても、理解を深めたり行動をうながしたりする受け皿がなければ、関心はそこで途切れてしまいます。

また、ターゲットがいないメディアを選んでしまうことも失敗の原因です。重要なのは「出ること」ではなく、「出た後にどう動いてもらうか」です。そこまで設計してこそ、メディア戦略は売上に繋がります。

社内でメディア戦略を実行するのが難しい理由

メディア戦略は重要だと理解されていても、社内リソースだけで継続的に成果を出すのは簡単ではありません。なぜなら、関係構築力・数値分析力・全体を俯瞰する視点といった、性質の異なるスキルを同時に求められるからです。

戦略設計と運用はまったく別スキル

メディア戦略では、戦略を描く力と、現場で動かす力がどちらも必要になります。戦略設計には市場や事業を俯瞰する思考力が求められ、運用では記者との関係構築や粘り強い提案力が欠かせません。

これらを一人で高いレベルで担うのは難しく、社内では戦略か運用のどちらかに偏りがちです。両立させるには、役割分担や外部パートナーとの連携が現実的な選択肢になります。

広報・マーケ・営業を横断する設計が必要

メディア戦略が機能しにくい背景には、部門ごとにKPIが分断された縦割り構造があります。本来、メディア露出で得た信頼や認知は、マーケティングや営業に活かされるべき資産です。

しかし連携が取れていないと、露出が次の成果に繋がりません。全体最適の視点で部門を横断し、施策を繋ぐ役割が不在なことが、社内実行を難しくしています。

記者視点・編集視点・ブランド視点を同時に持つ難しさ

メディア戦略では、ブランド視点だけでなく、記者や読者の視点を同時に持つ必要があります。ただ、社内だけで考えていると、自社目線に偏りやすいのが実情です。

外部のプロフェッショナルを入れることで、「社会からどう見えるか」という客観的な視点が加わり、独りよがりな発信を防げます。

事業成果から逆算する、サニーサイドアップのメディア戦略支援

ここまで見てきたように、メディア戦略は単なる露出獲得ではなく、事業成果に繋げるための設計と実行が重要になります。一方で、戦略設計から運用、社内連携までをすべて自社だけで担うのは簡単ではありません。

もし、次のような課題を感じている場合は、一度メディア戦略を見直すタイミングかもしれません。こんな課題があれば、メディア戦略の再設計がおすすめです。

・リリースを出しても、なかなか反応が得られない
・SNSやオウンドメディアが個別に動いており、連動していない
・広報の成果を経営層にうまく説明できていない
・PRを強化したいが、何から始めるべきか分からない

こうした課題に対し、サニーサイドアップでは企業の状況や目的に応じたメディア戦略コンサルティングを提供しています。事業フェーズに合わせたPR戦略設計をはじめ、メディア・SNS・オウンドメディアを横断した統合設計、そして記者視点を踏まえたトピック開発までを一貫して支援しています。

「出ること」を目的にするのではなく、出たあとにどう信頼を築き、行動に繋げるか。その設計から実行まで伴走できるのが、サニーサイドアップの強みです。メディア戦略を、事業成長に繋がる取り組みへ進化させたいとお考えでしたら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。貴社の状況に合わせた最適な進め方をご提案いたします。

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まとめ

PR活動におけるメディア戦略は、露出獲得そのものではなく、「誰が・どこで・どう語るか」を設計し、情報を社会に流通させる情報設計が重要です。リリースを打って終わり、SNSとPRが分断、掲載本数だけで評価といった状態では単発露出で終わりやすく、事業成果に繋がりにくくなります。一方で、マスメディア・SNS・オウンドメディアを連携させ、露出後に検索→指名→商談・応募へ波及する導線までつくれれば、PRは継続的に効く「資産」になります。実際、戦略があるPRは検索にも、営業にも、採用にも効き、企業の信頼と行動を積み上げます。だから今、PRは「やるかどうか」ではなく、事業成果から逆算して設計する「戦略領域」になっているのです。

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