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中田を応援して下さる皆様へ |
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no.49 |
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SSU magazine no.49(2006.07.04 UP) |
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text:次原悦子 |
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| 2006年6月22日、FIFAワールドカップのブラジル戦を最後に、中田英寿は、現役プロサッカー選手としての人生に自ら幕を下ろすことになりました。 所属事務所の代表として、これまで中田英寿に対しご支援、ご声援をいただいた皆さんに感謝し、厚く御礼申し上げます。
「20年に渡るサッカーという旅」の半分をパートナーとして歩んできた私にとって、半年前に耳にした、彼の引退の決意は、あまりに重たいものでした。
最大の理解者として彼の決断を尊重したい一方で「本当にそれでいいの?」と、何度も何度も彼に確かめざるを得ませんでした。
決意が固い事を知ってもなお、ピッチで躍る彼の姿が消える事にリアリティを感じる事が出来ず、正直心の痛む毎日でした。
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| 初めての出会いの日、プロ入りか進学かを迷ったのもうなずけるほど、旺盛な向学心を見せていた彼の口から飛び出した言葉は「サッカーしか知らない人間にはなりたくない」でした。
“人生をひとつのテーマだけに捧げて生きるのはもったいない”ということ以上に
“サッカー選手だからといって、サッカーばかり見たり、サッカーからばかり物を考えていたらもったいない”という意味も込められていたように思うこの言葉を実践するように、彼は、積極的に外の人間たちと交流し、刺激を受け、それを自分のエネルギーに変えていきました。
そして複線的な人生を歩むことで広がった思考の幅を、きちんとグランドでのプレイにフィードバックさせていたように思います。
一方で、彼は“自分はある精神的境地になったらきっぱりとやめる”そんな意味のことを常々言っていました。
今いる世界から新しい刺激を受けたり、あるいは与えられることがなくなった時は、しがみつくことなく次の舞台に行きたい。私は彼の言葉をこう解釈し、その考えを支援するつもりでいました。
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| 最後の戦いの後、中田は何度も悩み、何度も書き直しながら今回のラストメイルに至りました。彼によぎる想いは、いくら時間をかけても完璧な言葉に置き換えることは難しいのだと思います。
言葉が足りない部分、誤解される部分もあるメッセージかもしれませんが、これが現時点で伝えられる精一杯の想いなのです。
最後になりますが、私は、皆さんに謝らなければいけないのかもしれません。
これだけサッカーを愛した人間がグランドを去ることを止めることができなかったのですから。
スポーツ選手にとって引き際は永遠のテーマです。
ボロボロになるまで現役を続けるのも選手として立派な生き方だと私は思います。
そうしたなかで今回の中田の決意とメッセージに対しては「格好つけすぎだ」とか「プレッシャーに耐えられなくなっただけだろう」という批判も当然あるでしょう。
皆さんへのメッセージで、彼のその気持ちをすべてを語り尽くすことは不可能です。
私たちに今できるのは、そうした批判も共に正面から受け止めていくことだと考えています。
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| ただブラジル戦のスタジアムを後にした彼が、堰を切ったように口にしたのは、サッカーへの愛情と、ファンの皆さんへの感謝の想いでした。
彼にとってサッカーは、ワンオブゼムではなく、これまでも、これからも愛すべきかけがえのないものなのです。
彼がこれから、どこへ向かうのか、何をするのかをお伝えするには機が熟していません。
ただ中田は29年という時間に、幅広い視野と膨大な経験を凝縮して生きてきました。
その稀な財産を生かし、違うステージで日本代表として戦う日が来るでしょう。
そして視点を変えて、愛すべきサッカーを見つめた先には、彼なりの方法での恩返しをするに違いありません。
もしサッカー選手という肩書きのない中田英寿でも、応援していただけるのであれば、 彼の今後をお伝えする場についても考えていこうと思っています。
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| | 9年前のジョホールバルでの仏W杯出場を決めた一戦、ペルージャ移籍初試合で決めたゴール、ローマ移籍後のホームスタジアムでの彼を歓迎するスタンドからの大歓声、スクデット。そして6月22日ドルトムントの芝に倒れ、天を仰いで涙した中田・・・。
この場を借りて言うことではないのかもしれませんが、私自身、中田英寿という才能の最も近くにいられたことを幸せに思い、そして心から感謝しています。
もちろん彼の今後の選択についても私達は、全力でサポートしていく考えですので、これからの中田英寿の歩みも、ぜひ見守っていただければと思います。
あらためまして、応援していただいた皆さん本当に今までありがとうございました。
株式会社サニーサイドアップ
代表取締役 次原悦子 |
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